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「Be Different, Be Cool」―自分なりの判断軸を持ち、AI×哲学で切り開く未来―

9月16日
読了時間: 6分

(競泳大会に出場する酒井智帆さん)


──酒井さんのこれまでの経歴について教えてください。

現在は国際基督教大学(ICU)の3年生で、哲学を本専攻、言語学を副専攻しています。出身は千葉ですが、幼少期は茨城や宮古島などを転々としていました。5歳から18歳までの13年間は水泳に打ち込み、6歳から選手として、何回か全国大会にも出場しました。専門は短距離のバタフライで、小学校4年の時に全国大会(全国JOCジュニアオリンピックカップ春季と夏季水泳競技大会)に初出場し、そこから複数回出場しました。


水泳は特に、自分で努力したら、した分だけ結果に出るので、自分がどこまでできるのかを常に限界突破してやっているプロセスがモチベーションとなっていました。もちろん、結果が思うように出ないことも、スランプに陥った時期もありましたが、目の前でコツコツ小さく自分のできることを増やしていくこと、レベルを上げていくことに目を向けて行動していました。


大学入学後は、1年生の時に100人規模の学生主体コミュニティで営業の長期インターンを経験し、初の営業部長も務めました。ただ、組織との考えの違いから退職し、その後は学問に専念しました。3年生になってからは、営業のインターンとともに、ビジネスを回す側の視点を知るために、社長直下で、1週間の意思決定内容をヒアリングし、AIを活用しながら分析・思考実験を行うインターンなどに挑戦しています。



──ICUに入学を決めた理由について教えてください。

高校3年生の夏まで、ずっと水泳をやってきて、勉強は好きだったものの、どの学問が好きか知る時間を十分に取れていませんでした。そのため、ICUの入学後に専攻を選択できる「リベラルアーツ」制度と、高校の国際教養科で培った英語力を活かせる「国際性の高さ」に惹かれて入学しました。


現在は、実は、学内で2番目に古い寮の、寮長も務めていて、日英バイリンガルで行われる会議の企画や、留学生の受け入れ、寮全体の困りごとの解決や、退寮者の家具を新入生に引き継ぐ仕組みづくりなどもしています。



──哲学と言語学を専攻に決めた理由は何ですか? 

1社目のインターンを辞めた際、組織との価値観のズレを痛感したこと、そして大学1年目に環境問題に対する倫理観についての授業を履修したことがきっかけです。自分の中にある「フィルター」(判断軸)を認識し、物事をメタ的に考える哲学の思考が自分にマッチしました。


また、言語学に関心を持ったのは、AIとの壁打ちがきっかけです。AIは自分が言ったことしか返してくれませんが、人間は言語を通じて何をインプットし、どう認識しているのか、その構造やパターン化に強く惹かれていくようになりました。



──現在は、哲学と言語学それぞれ、どのような内容を大学で勉強していますか?

哲学と言語学の現在の興味で言うと、認知言語学や、プラグマティック語用論と言われる領域に興味があります。人がいろいろな意図を込めて文章にする行為、その表現の仕方や意思の込め方について興味があり、勉強を進めています。人間の言語の、文章には表れない余白を研究するような感じです。




自らの軸をもった、尖った同世代とつながるためにPROJECT anyへ参加

──PROJECT anyに参加しようと思ったきっかけは何でしたか? 

ICUは学生数が約3,000人とコミュニティが大きくないため、大学外に繋がりを広げたかったのが一番の理由です。人の目や評価を気にせず「自分なりの判断軸を持って挑戦している人」や、自らの人生を主体的に選択している人に会ってみたいと思い、参加を決めました。実際に参加してみると、自ら動いていく必要はありますが、非常に質が高く、尖った面白い学生にたくさん出会えました。



「人と違ってもいいんだ」と自信が生まれたMENTOR WORKOUT

──これまでにMENTOR WORKOUT(MW)を積極的に活用いただいていますが、どういった時に利用していますか? 

まず、1ヶ月先のMWを予約して、そこに向けて1ヶ月を生きるような感覚で、定期的な振り返りの場として活用しています。

日記のような感じで、自分の出来事や、読んだ本、生まれた考えを伝え、自らの考えを整理してもらって、自分とは異なる視点から意見をぶつけてもらう場です。AIは一般論や綺麗な答えを返しますが、人間にはそれぞれが生きてきた価値観や経験論があります。思いつかなかった主観的で突拍子もない意見が欲しい時にこそ、人間であるメンターさんに相談しています。


──回数を重ねて受講される中で、ご自身にどのような変化がありましたか? 

いい意味で自分に自信がつきました。メンターさんの多様な価値観に触れる中で、「人と違っていいんだ」という肯定感を肌で感じられるようになり、自分の人生を肯定できるようになりました。


──大切にしている自分軸や価値観はありますか? 

高校1年生の時の担任に言われた“Be different, be cool.”という言葉です。これが自分の中の根幹にあり、自分がかっこいいと思える自分でいたいと常に思っています。MWを通じて、「人からの評価を気にせず、自分なりの判断軸を持って誇りを持って行動できること」が、私にとっての「かっこいい」の定義だと明確になりました。



企業プロジェクトとMENTOR WORKOUTで生まれる、自分の思考を言語化する機会

──これまでどのようなイベントやプロジェクトに参加されましたか? 

大手リース会社や、大手飲料メーカーとのプロジェクトに参加しました。Z世代向けのお茶を考えるPJでは、企業側が作りたいものと、消費者側の視点の違いをリアルに体感できたのが面白かったです。また、某広告代理店が主催する調査イベントでは、自分の触れたメディアを1週間記録してディスカッションする機会をいただいたのですが、自分がどこから情報を得ているのかを言語化でき、非常に学びが多かったです。


──酒井さんにとっての、PROJECT anyの「一番の魅力」は何ですか? 

間違いなく「MENTOR WORKOUT」です。これだけ大きなコミュニティでありながら、自分自身の内面を言語化させてもらえる手厚い機会があるのはすごいことです。私自身、すでに12回利用しており、このコミュニティに所属する意義そのものだと感じています。


(エニーステーションGINZAでインタビューに回答する酒井智帆さん)


AI×哲学で描きたい、誰かの「判断軸」を作る未来

──これからのキャリアにおいて、新しく挑戦したいことはありますか? 

学生起業に挑戦してみたいです。具体的には、AIと掛け合わせた「哲学系の日記アプリ」を作りたいと考えています。ジャーナリングを通じて分析を行い、気軽に自分なりの哲学を考えられるような仕組みを提供したいです。卒業後は、テキストデータとAIを扱う会社への就職を予定しており、これも自分の関心の延長線上にあります。


──将来の夢や理想の暮らしについて教えてください。 

ビジョンを成し遂げたい人のための「きっかけ」や「仕組み」を作る人間になりたいです。

そしてゆくゆくは、祖父母の実家がある福島・会津のような自然豊かな田舎に住みたいです。人生の最期は社会から少し隔絶し、無理をせず、本能的でゆったりとした暮らしを送るのが理想です。

 

 
 
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